小宇宙発見

nagisada2007-07-31

昼までにハーセプチン投与を終えてひとりのランチ。朝から暑いので蕎麦屋にGOだ!と決めていた。私にしたら蕎麦屋といえば、「達磨」なのに行くのは半年ぶりだ。相変わらずの繁盛店でひっきりなしにお客さんが出入りしているがタイミングよく坪庭に面した、席に案内される。ここにくると心が休まる。ただ、蕎麦を頂くだけなのに何か・・・清涼感というか、凛とした空気が流れていて気持ちが洗われる感じなのだ。蕎麦を手繰りゆったりと蕎麦湯を頂いたら、本日のメーンイベント「人体の不思議展」の会場に向かう。
おそらく自分がこのように病気にならなかったらあまり興味のない、展示だったに違いない。自分の体でありながら見えない内部位置を知ることが病気をより知ることにも繋がるのではないかと思った。実際に事細かな部位を観察できるいろんな標本が多数、展示され解剖学的見識から説明が記されていて素人目にもとても判りやすいものになっていた。何よりも「プラストミック」という、過去のホルマリン標本に変わる画期的な保存標本技術が凄い!これなくしてこの展示は在りえないのだから。プラストミック標本は匂いもなく弾力性に富み、直に触れて観察でき、常温で保存できる人体標本という説明があった。まさにその通りだった!展示のほとんどは直に触れることを禁じているが一番最後に登場する「脳」の標本と内臓系の標本は触ることができ実物の脳の重さをその手で体感してきた。脳って思った以上に重かった・・・・ひとの体の出来の素晴らしさを細部まで観察できたが出来れば、ここには看護士のいとこと来たかった。看護士で当然、体に詳しい彼女にレクチャーを受けながら見れたらもっと楽しくて、為になるミニ知識なども仕入れられろうに、と思う。実は今日一緒に来る?と誘ってくれていたのだが忙しい彼女は夕方から仕事でさらに後輩と一緒に見る予定を入れていたし、私も治療時間がよめなかったから遠慮したのだ。また機会があれば出かけてみよう。