ダーク宣告

病院行きが朝から気が重かった。雨ということもあったけど、なにしろ、再発後はじめてハーセプチン効果が明らかになる日だからだ。ハーセプチンが効果ないとなるとガンに対抗する武器はまだ残されているんだろうか? もしも、、、なんとも言い難い不安に前晩の寝しなに襲われひとりでふくちゃん(医師)の病状説明は聞きがたいと判断。そんなわけでちばーにょに自分から同伴をお願いした。珍しく弱気と彼の目にも映ったことだろうな。待合室で名前を呼ばれた時もいつになく、どきどきした。 そして、やはり悪い予感は的中した。肺の腫瘍はハーセプチン投与にもめげずに大きくなっていた。およそ、3ヵ月でプラス6mmくらい育っていた。大きいもので約1cmのものが写真で5〜7個映っている。これを効果なしとみるか?あるいは少しは効果はあったものの、敵の勢いに及ばず、それでもあのサイズで押さえられたのかもしれない。敵はまじ手強いという結果だけ突き付けられたのだ。ふくちゃんの次なる作戦は4パターンあったが一度、期待を裏切ってくれたタキサン系は使う気がしなかった。結局は今まで通りのハーセプチンにナベルビンという治療を来週より加えることにした。その後、予定していたハーセプチンを投与して病院を出たのが2時近く。ちばーにょもさすがに肩を落としていたけど私は明るく振る舞うよう努めた。映画を観る気分でなかった彼を誘って、チャーリーとチョコレート工場を観た。私にはガンが無くなるチョコレートをジョニデ扮するウオンカさんに作ってと願いたい。3度目の告知を受けたような今日だったけど映画もしっかり楽しめるタフな自分が可笑しかった。帰りの車の中でウンパルンパの歌を歌って楽しかったし→ばか。今に始まったことではないけどこれがガン患者でもある私。