船上のメリー花火

お盆が終わり、お風呂上りなんかに涼しくなったなあと秋の気配を感じさせる今日この頃・・・になってない、ない!
今年の夏はどうもしつこそうだ。まだまだ暑くて眠れない夜が続く。風の入らない我が家の寝室から布団を外に持ち出してやろうかと何度も思う程だ。そんな酷暑の中、友達から釣り船で花火をみようというステキなお誘いを受けた。船からみる花火はどんなだろう?今年は黒部市宇奈月町の合併記念もかねた花火大会&市政50周年とかで数は1000発だが目玉に三尺ありで、かなり盛り上がりそう。
そういえば、この花火、過去に何度か友達と近くのインドネシアンレストランで食事しながら窓から楽しんでいた、生地沖の花火大会である。ここ、2.3年はすっかりご無沙汰になり、誘いがあるまで花火があることも忘れていたのだ。
ともかく、ビールや焼酎、オードブルにつまみと宴会にぬかりない装備で7人が乗船して沖に出る。一番大きな台船のそばに場所を射止めるとすぐ花火が上がった。他にも提灯でおめかしした、漁船や観光船が暗い海にいるが間違いなく我々の船が三尺ポイントに一番近い。次々に上がる花火の綺麗なこと!
日本海最大といわれる大水中スターマインが次々に花開き、漆黒だった海を色とりどりに染めていく。海上は涼しいし言うことはないのだが、問題なのは本日はうねりが強くて日ごろ、船に乗ることがない女子(といえるのか?)3名はちょっと気分がよろしくない。楽しみだったビールやつまみにもほとんど手が伸びない状態だ。つまみのある、手元をみると具合の悪さが一気に加速度を増しそうなのだ。で、言葉少なで花火をみる。しかし、待望の三尺球が上がったときには思わず歓声が沸きあがった。花火の上がった位置は真上の頭上。落ちてくる火の粉を避け少し船を動かしたくらいだ。まるで自分が花火に飲まれてしまうんじゃないかと思うほどの迫力だった。丘でみてもその大きさに感動するだろうけれど海側からみるものの特権のような、素晴らしさだった。想像以上の煌びやかな花火にどっぷり浸り丘に戻ると少しずつ、気分もよくなってきたので2次会ということでいつものM宅に集合。ここからが単なる飲み会だったが怖い話(寝ていた犬が突然、ドアに向かって吠え出す→霊を呼んだらしい・・・)をしたり花火ともども幻想的で夏の終わり?らしいおかしな夜だった。