選ぶ作業

4/20から始まった今の抗がん剤Jは2クール終了し、効果のほどを調べるべく本日、胸部レントゲンを撮った。出来上がった画像は投与している抗がん剤が効いていないと示していた。つまり、肺に点在する腫瘍が少し成長いていたのだ。「変わりなし」ならまだよしとしよう。現に1クール終わった時点では「変わりなし」(がんの進行を止めていた)だった。小さくなっていなくても喜んでいた。しかしこの時、治療のおまけとして病気よりも辛い副作用が付いてきた。抗がん剤が、がん以外の正常細胞を攻撃してしまうのが原因なのだが吐き気と頭痛に悩まされ本当にしんどかった。それでも、少しでもがんが大暴れするのを防げればいい、進行しなければいいと我慢しての2クール目だったのにと思うと苛立たしい。 薬ががんに効いていないのに数日間、体だけはぼろぼろ・・・・もういい加減、こんないたちごっこはやめにしたいと思うこともあるがスッパリやめる勇気もない。F医師よりまたまた残された数少ない効果のありそうな抗がん剤を提示されたが今回は「お休みさせてください。」とお断りした。2クール受けた今の抗がん剤を薦めてくれたF医師に感謝です。センセイ、本当に有難うございました。大した、効果も出せずにごめんなさい。しかしこれで病院と縁が切れるわけではない。効き目の定かではない分子標的治療のハーセプチンだけは副作用がないのでそのまま続行。結果的に毎週通院は免れないが、気分が悪くならないので治療の後に食べ歩きしたり雑賀屋めぐりや美術館のぞいたりとひとりで楽しめる時間がまた作れるのが嬉しい。たまにはひとりでなく、友達と出かけたりもしたいなあという時があるがそれは仕事と通院で1週間が終わってしまうため無理な話。
「病気になる」ということは思えば思うほどしんどいものだ。ストレスが重なって病気になったのに病気になるということでさらに大切な時間を奪われ、好きなことができなくなったり膨大なコストがかかったりしてそれがまたストレスになる。とかくマイナス面ばかりが浮かびがちだ。しかし、「生と死」に向き合えたり家族や友達の絆が深まってたくさんの愛情を感じたり、いつものなにげない景気が美しく見えて幸せを感じたり・・・など病気が教えてくれたいいこともたくさんあるから±0ってとこかな(笑)とにかく、今日の結果があまりショックでないともちゃんと書いておこう。もう慣れたのかな?がんが進行してますと伝えられているのに!
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午後からはれいちゃんとちえっちと自然食メニューが評判のレストランで待ち合わせしたのだが、ショップの改装で臨時休業していた。がっかり・・・・どこまでツイてないんだろうね私は。イタリアンに店を変更してデザートまで腹120%しっかりランチをとった。その後、仕事を早退したちばーにょを駅まで迎えに行き、ふたりで映画「パイレーツオブカリビアン3」をみた。3部作ラストでいろんな謎が解きあかされるとあって楽しみにしていたのだが映画が始まって程なく、おさらいをしてこなかったことを後悔。絡みがしっかり頭に入ってないと何が何やらさっぱりなのだ。充分に楽しむことができず!帰ってから1と2を観なくてはいけなくなってしまった、ううう・・・・涙!